2006年1月に新病院が開設された際に「患者支援センター」が設立されました。このセンターには、入退院に関連する医師・看護師・医療ソーシャルワーカー(MSW)・医療メディエーター・医事ユニット職員・管理栄養士・薬剤師など多職種が一つの空間に集い、連携しながら仕事を行っています。そして、患者の身体的・精神的・社会的側面の問題をとらえ、退院後の生活を見据えて、最適な医療を提供することを目指しています。入院前から患者のリスクを把握し、スムースな入院治療や早期退院を実現するという、患者の入院から退院後まで支援するしくみをPFM(Patient Flow Management)といいます。
PFMの使命は、①ベッドを効率的に運用し、医療の質を確保する ②病床の適正な管理 ③患者の入院から退院までの流れを一貫して管理することです。この中で看護部は「入退院センター」と称し、主な役割には①入院コーディネート ②ベッドコントロール ③退院調整 ④受診科案内・電話相談(一部がん相談含む)対応があります。
各科外来で入院予定となった患者は、入退院センターで手続きをし、入院前に看護師と面談を行います。看護師は、病歴等の情報を収集して、身体的・社会的・精神的リスクをアセスメントします。必要に応じてMSW・退院調整看護師・栄養士等に相談し、入院前から問題解決を図ります。入院後もリスクの高い患者には、病棟看護師と協力して退院支援を行います。
また、毎朝ベッド調整会議を開催し、病院全体のベッドコントロールを各階のフロアマネージャーと協議しています。さらにどの診療科を受診したらいいかわからない患者の受診科案内、電話による相談対応を行っています。