2006年4月1日より、総合周産期母子医療センターを開設しました。神奈川県周産期救急システムの湘南ブロック(伊勢原市・平塚市・茅ヶ崎市・大磯町・二宮町・秦野市・厚木市・愛川町・清川村)の基幹病院として周産期におけるハイリスク妊産婦を受け入れ、母体・胎児ならびに新生児への一貫した管理を行なっています。母体の主な疾患では合併妊娠、妊娠高血圧症候群、多胎妊娠、胎盤位置異常、切迫流早産、胎児発育遅延などがあります。
MFICU(Maternal Fetal Intensive Care Unit)は母体胎児集中治療室で9床有します。MFICUには助産師や看護師が勤務しています。産科急性期看護の実践では、専門性を発揮してケアに努めるため、アドバンス助産師など特に専門知識を有するスタッフが中心となり助産師や看護師への継続教育を実施し、より質の高いケア提供支援に努めています。現在アドバンス助産師は4名所属しています。
また妊産婦への安全・安心・安楽な妊娠出産育児に向け、新生児科医師及びNICU看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、家族支援専門看護師、精神看護専門看護師、医療メディエーターなどの他職種と積極的に連携を行っています。退院後の継続看護として自治体などの地域の専門家とも連携をとりながら患者さんを支援しています。
妊産婦のMFICUの入室期間は14日未満ですが、状態が安定した際には、MFICUの後方病棟である6A病棟に転棟します。移動後も妊産婦が安心して看護提供を受けられるよう、MFICU・6Aスタッフは常に情報の共有に努めています。